策定中

この章の内容は、公開できる根拠を確認したうえで掲載します。

産業連関モジュール(新潟県 令和2年表) 道具置き場/第87条 明示例外区画・評価を名乗らない io_niigata_r2・統合大分類37部門

これは評価ではありません。本区画は第112条により、第7章の証拠2層(7-I 政策の効果/7-II 政策の帰結)の外にあります。 新潟県公表の産業連関表・分析ツールに基づく静学的産業連関分析であり、反実仮想を用いた因果効果の推定ではありません。 表示額は、入力した最終需要と係数・仮定から得られる条件付きの計算結果です。この区画の外で経済波及効果・乗数を算出することは禁止です(第89条。解除は本区画内に限ります)。県間・市町間の水準比較はできません。欠測の補完・按分・推計は行いません。
現時点で誘発額は未公開です。県公表ツールと同一入力での全セル突合(直接・一次・二次・付加価値・雇用)と別計算による確認が完成するまで、直接効果・一次波及・二次波及・粗付加価値誘発・雇用誘発のいかなる金額もこの区画に置きません。架空の波及額を置くことを禁止します。
問い

新潟県の観光消費額を県公表の係数へ投入したとき、静学的な誘発額はいくらになるか。

この頁が現時点で答えられるのは、その手前の問い ——「その計算に使う原本と係数は、信用してよい状態になっているか」—— だけです。金額はまだ出しません。

出典: 新潟県産業連関表・分析ツール(新潟県、令和2年)

要旨の詳細

要旨 この頁でわかること

  • 原本は9点そろっていて、すべて改ざんされていません。県サイトから取得した令和2年産業連関表・分析ツール等 9 点の SHA-256 が台帳と全点一致。VM 実測(RC=0)に加え、納品に同梱したコピーへのローカル実測でも RC=0 を記録しています。
  • 係数表の転記は機械検査を通っています。取引基本表・投入係数表・開放型逆行列・閉鎖型逆行列の4表がすべて 37×37(各 1,369 セル)、部門コード集合は4表で同一です。
  • 閉鎖型逆行列は別実装で独立に計算し直しました。投入係数 A から inv(I−A) を numpy で再計算し、全 1,369 セルが許容差 1e-12 以内で一致(当方実装の最大絶対差 8.9e-16 は演算順に依存する参考値であり、不変アンカーではありません)。
  • 開放型逆行列の独立再計算は「未実施」です。移輸入係数が同梱の data.js に収録されておらず、37部門の内生ブロックしか持っていないためです。できなかったことを、できたことに混ぜていません。
  • 誘発額を出せない理由は、係数ではなく入力側にあります。県独自の観光消費額単価の原票が未確認で、投入する最終需要の出所・期間・税込税抜・県内県外・部門対応が確定していません(依頼キー IO-TANKA)。

一 係数表の結線と整合検査

4表の次元と部門コードが揃っていることと、閉鎖型逆行列が投入係数から独立に再現できることを確認しました。DMOの判断としては、この段階で言えるのは「係数の転記は信用してよい」だけであり、「だから波及額を出せる」ではありません。波及額は係数ではなく、投入する最終需要の質で決まります。なお最大絶対差は浮動小数点の演算順に依存するため、これを固定値として次回以降の合否判定に使いません。
37部門の一覧(部門コード・名称)結線した data.js から実行時に列挙しています。

統合中分類109部門の表も同じ手順で機械転記し、4表すべてが 109×109 であることを確認済みです(sections2/harvest/io_niigata_integrated_medium.data.js)。ただし本頁が結線して検査しているのは37部門の統合大分類の方です。109部門側は独立再計算の対象に含めていません。

原本と照合の詳細

二 入力台帳(一次資料・SHA-256)

保存原本9点はすべて出典URL付きで台帳化し、originals/ に同梱しています(納品自己完結)。取得は 2026-08-15 UTC、HTTPリクエストは逐次・0.5秒以上の間隔。robots.txt は HTTP 404 だったため、通常の公開ページ取得のみを行っています。

照合の実測記録: shasums_vm_check.txt(VM・9/9 OK・RC=0)/shasums_local_check.txt(同梱コピー・9/9 OK・RC=0)。

三 誘発額の表示(未公開)と、公開するときの順序

誘発額は未公開です。静学的産業連関分析であり、因果効果の推定ではありません。

公開時の表示順は先に確定しています。①入力額と部門配分(観測値/シナリオの別・出所・対象年) ②直接・一次波及・二次波及・合計 ③粗付加価値誘発・雇用者所得誘発・雇用誘発 ④部門別内訳と係数 ⑤仮定・按分・独自加工台帳 ⑥感度シナリオ(±操作は予測ではなく条件付き再計算) ⑦限界。観光消費の入力は観測値とシナリオを分け、出所・期間・税込税抜・県内県外・部門対応が未確定なら計算を停止します。

探索して無かったもの(否定の記録)

対象結果探索記録
県独自の観光消費額単価調査 原票未確認・未保存(推測で補いません)県サイトを「観光消費額単価」「観光消費単価 調査」「観光消費 アンケート 単価」で探索。発見した県計画資料は国内単価を観光庁「旅行・観光消費動向調査」、海外単価を「訪日外国人消費動向調査」に帰属させており、県独自の単価原票ではない(io_ledger.md 2026-08-15)。
令和2年 統合小分類・13部門Excel意図的に未取得現在の用途に不要なため取得していない。必要時は県サイトの当該ファイルを再取得する。
e-Stat 経由の同表未取得県サイト版と非重複のため取得していない。
県独自単価の原票が無いことは、この道具の使い勝手を直接左右します。DMOの判断としては、いま誘発額を出すには観光庁の全国単価を新潟へ当てはめるしかなく、それは「新潟の観光消費」ではなく「全国平均を新潟の人数に掛けた数」になります。その数を県の施策の根拠にはできないため、単価原票が届くまで計算を止めています。
限界

四 この道具の限界

  1. 固定係数の静学計算です。投入構造・自給率が一定であることを仮定し、供給制約・価格調整・代替・時間調整を考慮しません。
  2. 追加性と域外漏出は係数計算の外側の仮定です。入力する最終需要がほんとうに新規の需要なのか、いくら県外へ漏れるのかは、この計算では決まりません。
  3. この区画の算出値を他へ接続することを禁止します。識別分析(7-I)の量、KGIの純増、費用と便益の対比の分子・分母へ持ち込みません。「係数が大きいから施策が有効」という順位づけもしません。
  4. 静学的産業連関分析であり、因果効果の推定ではありません(本区画の恒久注記)。
  5. 開放型逆行列は独立再計算していません。移輸入係数が同梱 data.js に非収録のためで、理由付きの記録として残しています。原本 xlsx からの再現器を整備した時点で実施します。
付表

五 付表

付表1 このテーマで公開している命題(認識台帳)この頁の本文に現れる命題は、この台帳にある行だけです。
付表2 このテーマの依頼キー受け取れば誘発額の計算に進めるデータです。
出典の詳細と方法

六 出典と方法

出所

  • 新潟県 令和2年(2020年)産業連関表・報告書・分析ツール(新潟県公表)。索引ページ: pref.niigata.lg.jp/site/tokei/0358603.html / 0806761.html / 0359735.html。各ファイルの直リンクURLは io_ledger.md に全点記録しています。
  • 観光庁「旅行・観光サテライト勘定(TSA)2023年」mlit.go.jp/kankocho/content/001971894.xlsx(参考として保存。本頁の計算には未使用)。
  • statsDataId について。本モジュールの原本は県サイトが直接配布する Excel/PDF であり、e-Stat の表IDを持ちません。したがって statsDataId の記載はありません。同一表を e-Stat から重ねて取得することは非重複のため行っていません。

加工の方法

  • 抽出は openpyxl(data_only=False・数式の再計算をしない)。スクリプトは a2/work/extract_niigata_io.py。
  • 派生成果物: sections2/harvest/io_niigata_integrated_large.data.js(37部門)/io_niigata_integrated_medium.data.js(109部門)。いずれも4表の次元を Node で確認済み。

検証の方法

検証やったこと結果
原本の同一性sha256sum -c SHA256SUMS(VM)+ shasum -a 256 -c(同梱コピー・Mac)9/9 一致・RC=0(両方)
係数表の次元・部門構成読み込み時に4表の行数・列数・部門コード集合を機械検査4表とも37×37・コード集合同一
閉鎖型逆行列の独立再計算投入係数 A から numpy.linalg.inv(I-A) を別実装で計算し、全1,369セルを突合許容差1e-12以内
開放型逆行列の独立再計算—実施不能(移輸入係数が data.js に非収録・理由付き記録)
県ツール同一入力の全セル突合—未実施(完成まで誘発額は未公開)

台帳: io_ledger.md / SHA256SUMS / io_recompute_check.json。