第7章 EBPM
第7章 テーマ一覧 テーマ3 イベント辞書v1
策定中 この章の内容は、公開できる根拠を確認したうえで掲載します。
イベント辞書 v1(処置日台帳)
7-I 政策の効果/テーマ3 大型イベント・指定登録の動学評価 t3_event_dictionary_v1 ・A層第1弾・26件
この頁は「いつ」の台帳です。 イベントの影響を測ったものではありません。
対象範囲・強度・重複行列が全件未確定のため、処置群と対照群を切ることができず、因果関係の識別は開始していません 。影響の大きさは1件も表示しません。
経済波及効果・乗数は算出しません 。欠測の補完・按分・推計は行いません 。県間・市町間の水準比較はできません 。
出典: イベント日付台帳(A2基準台帳、2011年〜2025年)
問い
大型イベントや世界遺産等の指定登録のあと、開催地・周辺市町村の宿泊・入込は、汚染されていない比較地域の同時期の変化に比べて、何か月・どの範囲で変わったか。
この頁が答えられるのは、その手前の問い ——「処置の日付は確定しているか。何が足りなくて動学評価に入れないのか」—— です。
要旨の詳細
要旨 この頁でわかること
処置日は26件すべて確定しています。 2011年の震災から2025年の最低賃金改定まで、正本の日付台帳から機械転記しました(値の創作なし・2回実行 md5 一致)。
ただし D5 照合に要る4項目のうち、埋まっているのは1つだけです。 対象範囲 0/26 ・強度 0/26 ・重複行列 0/26 。すべて「依頼中」のまま温存しており、埋めていません。
種別の内訳は8種です。 統制イベント(最低賃金改定) 13 件が最多で、需要喚起策 4 ・外生ショック 2 ・査証制度 2 ・交通開通 2 ・感染症帯 1 ・制度変更 1 ・指定登録 1 。
期間を持つ処置が4件あります。 終了日が入っているのは感染症帯・Go To Travel・県民割・全国旅行支援の4件で、残る22件は時点の処置です。期間帯は点の処置と同じ扱いにできません。
日付が同じ処置が2組あります。 2013-07-01(タイ・マレーシアの査証免除)と 2024-03-16(北陸応援割・北陸新幹線敦賀延伸)。26件の処置日は、異なる日付としては24通りです。同日の処置は互いの効果を分離できません。
イベント辞書を読み込み中…
一 処置日の並び
この図は「いつ何があったか」の地図であり、影響の図ではありません。DMOの判断としては、この並びから読み取れるのは、県内の観光に関わる出来事が2020年以降に密集しているという構造だけです。 感染症帯(2020-03〜2023-05)の内側に Go To・県民割・全国旅行支援が入れ子になっており、この期間の処置を単独で切り出すことはできません。COVID期をまたぐ設計は別コホート・別計画に分ける必要があります。
二 D5 照合に要る4項目のうち、何が埋まっていないか
日付だけでは、同時イベントの照合はできません。「2015年3月に金沢延伸があった」ことが判っても、それがどの市町村に・どれだけの強度で・他の何と重なって 効いたのかが判らなければ、別の分析の汚染検査には使えないためです。DMOの判断としては、この辞書は「作りかけ」ではなく「日付だけは基準となる台帳から確定した」という到達点であり、次の作業は分析ではなく、イベント主催者・所管課からの対象範囲と規模の受け取りです。
効果の大きさの表示: 0件。イベント辞書の対象範囲・重複行列が未解決のため、本テーマの推定は開始していません(fail-closed)。次に必要なデータ: 各イベントの対象範囲(会場座標・市町村)・強度・重複行列・出典URLの個別解決と、可能なら日次の宿泊・人流(依頼キー T3-EVENT-RESOLVE )。
三 この辞書が止めているもう1つの分析
この辞書の未解決は、このテーマだけの問題ではありません。テーマ6 金沢延伸SCM は診断 D5(同時イベント・spillover の照合)で停止しており、その直接の原因が、機械照合できる形のイベント辞書スナップショットが存在しないこと です。
この辞書の状態 金沢延伸SCM への影響
処置日 26/26 確定(E-2015-KANAZAWA = 2015-03-14 を含む) 処置時点の特定(D1)は通っている
対象範囲 0/26・強度 0/26・重複行列 0/26 D5 が閉じない(EVENT_OVERLAP_NOT_VERIFIED )
DMOの判断としては、依頼キー T3-EVENT-RESOLVE は1本で2つのテーマを同時に前へ進めます。 優先順位を付けるとき、この依頼は「テーマ3のための作業」ではなく「テーマ3とテーマ6の共通のボトルネック」として扱うのが正確です。ただし辞書v1が完成しても、それだけで D5 照合スナップショットに足りるわけではありません(限界1)。
限界
四 この台帳の限界
対象・強度・重複が未解決です。 辞書v1は処置日の台帳です。D5(同時イベント・spillover 照合)のスナップショットには、対象範囲・強度・重複行列・出典URLの個別解決が別途必要です。
日付出典が1系統です。 26件すべて「W0 canonical ledger」からの転記で、一次資料URLの個別解決はこれからです。日付そのものの二次照合はしていません。
anticipation を日付に織り込んでいません。 登録日・開業日をそのまま処置日にしています。報道時点や予約開始時点からの先回り行動は、この台帳では表現できていません。
期間帯を点として扱えません。 終了日を持つ4件は帯であり、時点の処置と同じ event time で並べられません。
同日処置を分離できません。 2013-07-01 と 2024-03-16 にそれぞれ2件が重なっており、この2組は互いの影響を切り分けられません。
網羅性を主張していません。 26件は正本台帳に載っている出来事であり、県内で起きた観光関連の出来事の全件ではありません。落選・不採用の記録はこの版には含まれていません。
月次では短期イベントの当日効果を識別できません。 日次データが無い場合は月次平均までしか見られないことを、設計時点で明記しています。
付表
五 付表
付表1 イベント辞書 全26件本論の図はこの表の要約です。未確定の欄は空欄にせず「未確定(依頼中)」のまま温存しています。
付表2 このテーマで公開している命題(認識台帳)
付表3 このテーマの依頼キー
出典の詳細と方法
六 出典と方法
出所
正本: a2/premise/event_dictionary.json → G0構造化(受入 PASS)→ modules/ebpm/g0_source/events.json (26件)。
入力の SHA-256: 57ca86097fbe672867855b7de834bd401442e31183164bf3fd854163f54f1bf6 (生成時に記録・実測一致)。
statsDataId について。 この台帳は制度・イベントの日付台帳であり、e-Stat の統計表ではないため statsDataId を持ちません。アウトカム側の統計と結合するのは、対象範囲が確定した後です。
加工の方法
生成器: modules/ebpm/t3_event_dictionary/gen_event_dictionary.py 。正本からの機械転記のみで、値の創作をしません。
unresolved は埋めずに温存し、画面では「未確定(依頼中)」「未照合(依頼中)」と表示します(0埋め・推測補完の禁止)。
検証の方法
検証 やったこと 結果
入力の同一性 G0台帳 events.json の SHA-256 を実測照合 一致
転記の完全性 26/26 の全件転記を機械確認 一致
unresolved の温存 対象・強度・重複が埋まっていないことを機械検査(埋まっていたら停止) 0/26 のまま
決定論 生成器を2回実行して md5 を比較 一致
陰性対照 events.json を壊したコピーで生成器を実行rc=1 で停止することを実測